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美肌素材の商品開発活性化による機能性表示食品市場の拡大

  2020年は新型コロナウイルスの拡大による外出自粛やテレワークの増加により、美容サプリメントの需要が大幅に低迷していました。2021年にはマスク生活の常態化やアルコール消毒の多用のため肌トラブル対策に関する商材が求められ機能性表示食品を含めた商品開発が活発化しました。2022年に入り、徐々に外出機会が増加するのに伴い、美容市場は回復基調に向かいました。美容サプリメントの大手販売メーカーによると、「保湿サプリにおいては、コロナ渦で新規ユーザーを確保できた。商品開発の重要ポイントは、リピーターになってもらうための体感性を高めることであるということを再認識した。」「新規性・独自性の強い素材はコラーゲン・プラセンタ・セラミド・ヒアルロン酸などの大型素材との相乗効果研究を進めた一方で、画期的な機能性表示の受理を狙っている。」などの声がありました。

  「肌」カテゴリーの機能性表示食品は年々受理数を伸ばしており、2023年5月30日現在、「肌」をヘルスクレームに含む機能性表示食品は704点にものぼります。セラミド、ヒアルロン酸を筆頭にN-アセチルグルコサミン、アスタキサンチン、乳酸菌、クロロゲン酸、大豆イソフラボン、コラーゲンペプチド、ローヤルゼリー、GABA、フィコシアニン、プロテオグリカン、ベータカロテン等、多岐にわたる関与成分に加えて、秋ウコンエキス、月桃葉抽出物などのエキスを関与成分とする受理品も数多くあります。表示内容における「肌の水分保持」「うるおい・保湿力サポート」「弾力維持」「紫外線対策」「肌の不快感改善」といった多様化に加えて、ダブル・トリプルヘルスクレーム商品の多さが際立っています。受理品に注目してみると、肌ケアに特化した機能性表示が半数以上であるにもかかわらず、「快眠」「ストレス」「アイケア」「整腸」「脂肪対策」と組み合わせた機能性表示の受理数も伸びています。受理企業からは、「近年の男女を問わない美容マーケットの拡大基調にあることに加え、ウィズコロナに伴うインバウンド需要の復活は機能性表示食品市場のさらなる拡大に拍車をかける」との声が上がっています。

  弊社においては、多方面から「肌」ヘルスクレームにチャレンジできる臨床試験を実施することが可能です。先行で受理されている機能性表示食品の届け出データがベースとなりますが、様々な評価系があるため他社とは異なったヘルスクレームにしたいといったご要望にも対応しています。また新規ヘルスクレームにチャレンジできるような試験系も数多くありますので、ぜひお問い合わせください。

参考:健康産業新聞記事